新左翼闘士こころの武装解除映画『逃走』感想文
映画としては結構しょうもない出来だが、ちょっとグッと来てしまうのもたしか。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
映画としては結構しょうもない出来だが、ちょっとグッと来てしまうのもたしか。
スポーツものノワールとして結構面白いけど、このストーリーをフェアに観るための目を日本の多くの人は持っていないので、どうにも後味の悪い感じになった。
時代劇×マカロニ×社会派×ダイナミック殺陣、そのすべての融合というビッグな構想はわかる。わかるがしかし、成功しているとは思えなかった…。
単純に面白いし、三池の非行少年たちへの寄り添いっぷりにやっぱり泣けてしまうのよ。
香港ノワール斜陽の時代に打ち上げられた大花火。「これが最期の香港ノワール!」との宣言が画面から聞こえてくるような大熱作でした!
明けたね! おめでとう! いやー! 去年はいろいろあったなー! までも毎年いろいろあるかー! あはははは! ていうことでね! 毎年俺恒例の誰も待ち望んでいない年間俺ベスト映画10本の発表です!
監督が『悪人伝』の人なので「もしも『悪人伝』にマ・ドンソクが出ていなかったら?」みたいな映画だった気がします。
洗練と引き換えに欧米の映画が失ってしまったアツさがここにはある。人々の分断などやすやすと乗り越える文化のパワーがここにはある。そんなに面白くはないが、これは実に得がたい体験のできる映画であると断言したいッ!
面白いけどたぶんこういうのは過度に重く受け止めることなく、あくまでも面白い娯楽映画として観るのが正解。
Jホラー&バイオレンス&コメディの白石晃士詰め合わせバラエティパック!意外と現代社会へのメッセージもあり深いとまでは言わないが良作だ!でも梶原善にはもっと芝居をさせろ!