リブート版『ヘルボーイ』感想文(ネタバレたぶんなし)
『ヘルボーイ』のシリーズ作というよりは『ドゥームズデイ』に続くニール・マーシャルの来いよ終末第二弾として見たい。というか前の『ヘルボーイ』観てないのでそういう風にしか観られなかった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
『ヘルボーイ』のシリーズ作というよりは『ドゥームズデイ』に続くニール・マーシャルの来いよ終末第二弾として見たい。というか前の『ヘルボーイ』観てないのでそういう風にしか観られなかった。
もはや監獄脱出ものらしい見せ場といえば収監されたマックス・チャンがスタンガンを使って火を起こすところぐらいだと思うがそんなことはどうでもいいんだ! マックス・チャンが超エロい! 超エロいぞ!
現実が野蛮な時にフィクションの野蛮は本当に不利。野蛮系映画作家には苦しい時代よね。この野蛮に単純にうおおおおおおってギン勃ちできるぐらい、現実の方が理性的になってほしいものです。
いや本当に良い映画だった。アングラ界隈の『この世界の片隅に』ではないかと思う。人の作品を挙げて褒める失礼もわかってはいるが思ってしまったので。
中盤に出てくる事件関係者の名前が諸般の事情からギリギリのブラックジョークになってしまっているので映画の内容とは別の水準でサスペンスがあった。良い映画でした。
ニナミカの前作『Diner ダイナー』はそれはもう酸鼻を極める映画的大惨事だったのでうわぁもう『太宰治と3人の女たち』の方も絶対につまらない! たのしみ! と思っていたのに観たら普通に良い映画だったから立つ瀬がない。いや面白いのは良いことなのですが、面白くて悪い映画というのはないのですが…。
完璧。文句なし。100点花丸金一封。俺がアクション映画に求めるものの99.9%はここにあった。今年観たアクション映画で超ダントツでいちばんおもしろかったですね。シナリオの適当さもダントツだけどね!
度々エル・キャピタンを訪れて登りたい欲を募らせていくオノルドさんの目は獲物を物色しながら昂ぶっていくシリアルキラーの目。映画を観る限りではオノルドさんとてーも平和なやさしい人のようだったが人間やっぱそれぐらいヤバイ人に近づかないと偉業は達成できないということだろう。
結構楽しみにしていた映画だったので2時間に迫ろうかという勢いの大爆睡をかました自分にちょっと溜息が出てしまう。でも傑作。
観た直後はしょうもないなぁと思ったが感想を書いてみるとなかなかイイ話で、ホラーを創作すること、あるはホラーを観たり読んだりすることの意義を力強く訴えかけるロジェのくせに感動作であった。