映画『タゴール・ソングス』落第生感想文
インドとバングラデシュの位置関係も分からない俺には偏差値があまりに高すぎる映画だった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
インドとバングラデシュの位置関係も分からない俺には偏差値があまりに高すぎる映画だった。
なかなか無邪気に褒めにくいドキュメンタリー映画ではあるがクラッシュのライブ観れるしあんま知らないパンクバンド何組か観れたしサントラもカッコよかったのでまぁいいか、まぁいいってことにするよ在宅鑑賞とはいえ久しぶり観た新作映画だし。
短い中にもショウビズ業界の裏表、ハリウッドの功罪、くるくる変わるスタアと観客の関係、そこにある一抹の救いを描き切って、ラストは慎ましくも荘厳にハリウッドに殺された大女優ジュディ・ガーランドを追悼。実にすばらしい『スタア臨終』映画でしたね。
ライブビューイング感がすごかったので観客参加型上映とかやってほしいな、こういうの。みんなで猫の仮装して。あとCG化け猫はオマケです。
権力の寓話というには現実の側が寓話的虚構に寄りすぎている昨今ですが、ベルルスコーニ時代の虚実入り乱れる政治内幕劇であると同時に、あちらでもこちらでもあるある感のある、たいへん刺激的でおもしろい権力の寓話であったとおもう。
クロエ・グレース・モレッツのぱっつんウェイター姿! 一生懸命怯えた演技をするが怯えるにはガタイと体幹がしっかりしすぎているから怯えた感じにならないギャップ! 開放的ニューエイジャーなルームメイトと会話を交わす時の優等生っぷり! モレッツに萌える映画。
最初のダンスシーンが最高なのでホラーなのに後のホラー展開が全部グダグダの蛇足に見えてしまうという作りが物語に込められた教訓を体現している。
合う合わないってありますからね。あるんです。今まで色んな映画を観てきたが、それでもやっぱり慣れるということはなくて、絶対に足を踏み入れられない領域もあるってことを再認識させられる、俺にとってはそういう『蜜蜂と遠雷』でありました。
こういう芸を楽しむ映画というのは邦画でまず見ないしわりと世界的にも絶滅危惧種っぽいので得した気分、なによりこないだ観た『死霊の盆踊り』効果もあって芸人っていいなぁのしあわせ感に浸れてたいへんよかった。
なんでこんなつまらないお話が定番ミュージカルになったりするほど大人気なのか全然わからん感想文。