【ネッフリ】『ブラック・クラブ』感想文
Netflix映画らしい鬱々系ミリタリーアクションSFだが終末感がものすごくノオミ・ラパスの失意芝居も魅せる結構な佳作。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
Netflix映画らしい鬱々系ミリタリーアクションSFだが終末感がものすごくノオミ・ラパスの失意芝居も魅せる結構な佳作。
家族ホラーとかつまんねぇなっていつも思ってますがこれはわりと文句なしに面白かったです。
タイトルが俺視点でセンスゼロだったのでまたクソ邦画かよ田中圭ろくな映画出てねぇなと思っていたらまさかの! まさかの! どこがどうまさかなのかはネタバレになるので言えないが…まさかのでしたね! 必見!
リアリズムのタッチで撮られているが全編モノクロなのでなんだかユーモラスな寓話感が出る。描かれる出来事は凄惨と言うほかないが…。
シャイニングといってもシャイニングガンダムじゃなくてスタンリー・キューブリックの『シャイニング』です。森崎ウィンさん『レディ・プレイヤー1』の『シャイニング』ステージで遊びすぎてついにジャック・ニコルソンになってしまいました。ゲームのやりすぎはよくない!
オバマ前大統領も大変だったんだなみたいな変種のポリティカル・サスペンスです。傑作(オバマ前大統領は出てきません)
ホンカの家とか地獄底辺酒場のすばらしい汚美術、そこに集う面々の最高にきたならしいご尊顔、あまりにも欲望が直球かつチープなバカ妄想場面、酒飲みを狂気へ誘う酒瓶の音色。すべてがどうしようもなくて最高だった。
変に北九州監禁殺人事件の映画と言わず園子温の新作とだけ言ってくれればよかったのに。その思想を首肯することは全然できないけれど、それならもう少し素直に観れてたよ。もう少し、良い映画だなって思いながら
幾重にも織り込まれた皮肉と冷笑が黒い笑いを引き起こす人でなし映画だったがその底に流れるのは逆説的なヒューマニズム(かもしれない)ということでなかなか泣きの百合映画です。
上映時間7時間18分の映画をこの俺が寝ないで観られるわけがないだろうと予想はしていたがまさか最初のカットで寝るとは思わなかった。おそるべし『サタンタンゴ』。でもおもしろかったです。