号泣へっぽこSF映画『宇宙探索編集部』感想文

すばらしいSFである以上にすばらしいダメ人間へのエールなので、人生ろくなことねぇなと思いつつ自分からは何か積極的にやろうとしないようなダメな人たちは必見。

真・総裁転生映画『二十歳に還りたい。』感想文

ちょっとハンカチを借りていいかな。なんですかこれは。感動作じゃないですか。幸福の科学の映画なのに…感動作じゃないですか!!! もちろん劇場では誰一人泣いてなどいなかったのだが…。

私情を挟み尽くす映画『あしたの少女』感想文

労働問題の題材からスタートして政治と私情を鋭く対比させながら生きることの罪と人間の実存にまで羽ばたくこの静謐なダイナミズム。構成も素晴らしいが人間観察眼も実にえぐく、いやいやこれは傑作だ。

世界はウンコに満ちている映画『愛しのクノール』感想文

イタズラっぽいユーモアあり風刺の効いた展開ありスラップスティックなアクションあり、そしてきゃわきゃわすぎる子ブタちゃんあり子供だいすきウンコ爆弾ありキッズのちょっとした成長もあり。最高!

今こそ観たい映画『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』感想文

挑発的な選曲で幕を開けるこの映画は言うならばボウイの映像ライブにして映像と音楽で観るボウイの思想書。観ろとしか言えない。

サイケ内宇宙冒険映画『自分革命映画闘争』感想文

サイケな映像・音楽が気持ちいい映画だが、一人の映像作家がコロナ禍で感じたもの、考えたものが込められた詩的なエッセイ映画とも取れ、そういう面から見ても面白いと思う。

映画は人生だ映画『エンパイア・オブ・ライト』感想文

脳の誤解と錯覚の生み出した儚い美しさに時に支えられて、時に突き動かされてしか生きていけない人間の愚かしさを、スクリーンを通して肯定する。そんな映画を映画館で目にしては、見事の一言しか言うべきことはやはりないのだ。

地獄の車窓から映画『マッドゴッド』感想文

手持ちの少ないレトリックで太鼓持ちを演じてしまえばせっかくの体験も貧しくなろうというものだから、とにかく、すばらしかった。とこれだけ言っておこう(感想本文ではもっと色々言ってますが)

孤独死も悪くない映画『アイ・アム まきもと』感想文

海外映画の邦画リメイクと聞けば脊髄反射的に改悪を予想して身構えてしまうが、これは深みのある人間ドラマに加えてまきもとさんが行く先々でかましてしまう噛み合わない会話も笑える実によくできた映画だった。