親戚あるある地獄映画『フェアウェル』感想文(わりとネタバレ気味注意)
可愛いなぁオークワフィナ!面白いなぁオークワフィナ!オークワフィナ最高!毎日結婚したい!はい全然そんな映画じゃなかったですでも名作。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
可愛いなぁオークワフィナ!面白いなぁオークワフィナ!オークワフィナ最高!毎日結婚したい!はい全然そんな映画じゃなかったですでも名作。
座って観てるだけなんだからむしろ休息だろ、と思ってここ最近疲れが溜まっていたものだから肉体的な意味での癒しを求めて映画館の席に収まりましたが全然休息じゃなかったですすげー疲れました。でも面白かったです。
映画でできるウソしか詰まってない愉快にして巧緻にして優雅でありつつ愛情深くも悲痛で切実な空前絶後の映画愛映画。いやもうすごいよ。
なんだか教科書のような実録映画だったのでフランソワ・オゾンの映画なんかほとんど観ていない俺でもまさかオゾンの映画が教科書になる(なってない)日が来るなんてと思ったりするのだった。義務教育教材にするべき。
せっかくのゲーム的設定があまり活かされないのはもったいないなぁと思うがまぁ、ロシアな異世界を味わう映画ということで。わりと面白かったです。
これ、映画館で観てたらどう感じてただろうか。家で観てもこれだけサプライズがあったのだから映画館で観たらもっとビッグサプライズになっていたのだろうか。驚きの大モザイク祭り映画。
も~うアシッド。最初から最後まで全トリップ。バッド多め。虫は出るわ内蔵は出るわ肉体は変容するわでもうね、とにかく、超ニューエイジな西海岸アニメでした。
奇才ホドロフスキーの精神分析療法ドキュメンタリー。これを観るとホドロフスキーの映画に出てくる様々な暗喩や象徴的行為の含意がするする読み解けるので、いかにも怪しげな臭いがしますがむしろホドロフスキー映画の入門編としても観れる。
女性主人公の変形西部劇構造はコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』、アボリジニの青年とのロードムービー的な側面は『WALKABOUT 美しき冒険旅行』、と言っている人がいてなるほどと思ったが、俺としてはそれに加えて「最初っから特別完全版の『地獄の黙示録』」と言いたい。
短い中にもショウビズ業界の裏表、ハリウッドの功罪、くるくる変わるスタアと観客の関係、そこにある一抹の救いを描き切って、ラストは慎ましくも荘厳にハリウッドに殺された大女優ジュディ・ガーランドを追悼。実にすばらしい『スタア臨終』映画でしたね。