るろうに綾瀬はるか映画『リボルバー・リリー』感想文
なんだか評判のよろしくない映画でしたが押井守とか鈴木清順の映画みたいでとても良かったです。そういう映画なら一般ウケはそりゃしない。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
なんだか評判のよろしくない映画でしたが押井守とか鈴木清順の映画みたいでとても良かったです。そういう映画なら一般ウケはそりゃしない。
ホラーは単純に怖いだけでも別にいい。それは決して薄っぺらい体験ということではなく、そこから見えてくるものだってあるんである。顔面破壊がすごい、とか。
こんな映画を肩肘張って真面目に観るのはむしろ不真面目な態度だろう。俺も眠い目をこすって長々と感想を書くのはやめてもう寝るのでこれから映画を観るみなさんも猛烈な睡魔に逆らわずしっかりと劇場で眠るべし。
なんか紀里谷和明の映画と似てた。紀里谷和明も絶対『聖闘士星矢』の影響受けてると思う。紀里谷和明監督引退作の『世界の終わりから』、微賛公開中ですのでみなさんもどうぞご覧下さい。
事件ですよこれは! 俺の中の高嶋政伸が姉さん事件ですと言ってるよ! 現代日本のガキ向け原作付き娯楽映画業界における大事件!
脳の誤解と錯覚の生み出した儚い美しさに時に支えられて、時に突き動かされてしか生きていけない人間の愚かしさを、スクリーンを通して肯定する。そんな映画を映画館で目にしては、見事の一言しか言うべきことはやはりないのだ。
食人映画帝国イタリアから飛び出した新世代型食人映画!残酷描写はそれほどでもないが
なにがなんだかよくわからないがとんでもないことになりそうな気がする…という不安感が素晴らしいインドネシア発の邪教映画。おもしろかったです。
長回しで切り取られる略奪シーンの面白さ、垢と汚物にまみれた美術の素晴らしさ、天翔るヴァルキリーや冥府の門の幻惑的な美しさ。21世紀の史劇映画ベストテンを作りならこれは必ず入れたい傑作だね。
死を想って死に怯える自分を克服せよ。どうせ人間いつか死ぬと普段から諦めていれば、案外その方が限りある人生を楽しめるたりもする。この映画が示しているのはそんなことなのだろうと思う。