連帯なんか知らねぇよ映画『少年の君』感想文

交わりそうで交わらないヤキモキ感で観客を引っ張るのは恋愛映画のセオリーですが、その意味ではセオリーの真逆を行くこの映画は恋愛映画とはあまり呼べないだろうし、だいたい呼びたくない。そんな安い映画ではないのだ。

父の虚飾を剥げ映画『ライトハウス』感想文(途中からネタバレあり)

よくわかんなかったから二回目観たらなんか怖いっていうかウィレム・デフォーにちょっと泣けたよ。こういう人おるなーって。むかしバイト先の先輩と喧嘩になって「俺は会社辞めてここでバイトやってんだぞ!」ってマウント目的で言われたことを思い出しました。

映画で遊ぼう映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』感想文

前作がカートゥーン界の老舗ルーニー・テューンズで言うところのコヨーテ&ロードランナー回みたいなルール無用の殺人的ドタバタ編だとするなら今回はパロディと風刺とブラックユーモアとメタフィクションが激盛りのダフィー・ダック回。やりたい放題で最高。

毒ママをやっつけろ映画『RUN/ラン』感想文

面白いが健常者社会の意識すらされない構造的障害者差別が物語の下地にあれば家を出る/出さないを巡る母娘の戦いももう少し切実で緊張感のあるものになった気がする。

殺人マシーンになろう映画『Mr.ノーバディ』感想文(悪口注意)

いや別に面白いんだけどあぁこういうやつねってなるいつものオトコノコいらっしゃい映画だったので俺には壊滅的に合わなかった。

俺だって悪魔なんだぜ映画『ロード・オブ・カオス』感想文

思ったより笑える。思ったより切ない。思ったより残虐度低め。激しい残酷描写が一部ないわけではないので人によってひえ~かもしれませんが切ないひえ~なので不快感とかはないんじゃないかな。

見世物ソ連映画『DAU.ナターシャ』感想文

この監督はインタビューとかではすごい社会派っぽいことを言っているが本質的には初期トリアーとかギャスパー・ノエみたいに観客にショックを与えるための見世物性を映画作りの核にしてる人なんじゃないだろうか。

ひたむき最高映画『野球少女』感想文

誰にでもとは言わずとも『ロッキー』刺さるじゃないですか、ロッキーほどのファイティングスピリットもタフネスもない我々凡人にも。この『野球少女』もそんな感じだと思いますよ。『ロッキー』も元気になるがこれもとても元気になる。