イタホラって本当にいいもんですね映画『ザ・ビジター』感想文
全体として見れば駄菓子屋のゴミ箱みたいな映画ではあるが場面場面では斬新なアイディアがあったり美しい映像があったり迫力あるアクションがあったりアガる劇伴があったりするから最後まで結構ノリノリで面白く観ていられる。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
全体として見れば駄菓子屋のゴミ箱みたいな映画ではあるが場面場面では斬新なアイディアがあったり美しい映像があったり迫力あるアクションがあったりアガる劇伴があったりするから最後まで結構ノリノリで面白く観ていられる。
俺は映画でも音楽でも小説でも傑作っていう形容はあまりしたくないんですけど、実際傑作なんだからそうとしか言えないんですよ、こういう映画は。
ポスターとか見るとヴィヴィットな色使いのいかにもなキラキラ映画なので開始15分ぐらいモノクロ画面とかいうそう来るか演出にもしかしてシアターを間違えたんじゃないかと思ってしまった。すごいキラキラ映画だ。
果たしてこの世に存在する全人類のうち何人がエピソード1と2の試練、いやむしろ懲罰、いやそんな甘いものではないこれは人生の不条理そのもの、を乗り越えて見続けることができるのかわからないが、そこから先はまぁまぁ笑えるので頑張ってください。
これはまたえらい映画が来てしまったな。『キング・オブ・コメディ』かはたまた『ジョーカー』か、と思ったらジョー・スピネルの『マニアック』と『新マニアック』だったとかそんな感じの…マニア限定で必見!
立てますなぁ。主演の長谷摩美さんはもとより全てのキャラクター・俳優を立てる、見せ場を与える。実物は予算450万円+の悪ふざけでしかないのに感想書いているうちにどんどん良い映画に思えてきてしまった。
俺はいったい何を観ているんだ。今年観た映画の中でいちばんそう思った。俺はどれぐらいの間この映画を観ているんだ。こないだ観た上映時間8時間超の『死霊魂』よりもそう思った。なんであれインパクトがあるのは映画として良いことだ。それが面白いかどうかはまた別の話だとしても。
座って観てるだけなんだからむしろ休息だろ、と思ってここ最近疲れが溜まっていたものだから肉体的な意味での癒しを求めて映画館の席に収まりましたが全然休息じゃなかったですすげー疲れました。でも面白かったです。
少なくとも劇場公開される映画ではたぶん類似作のないオリジナルな映画、映画というか実験、実験というか批評的パフォーマンス・アートとして非常に興味深い作品だった。
カワイイ男の子とカワイイ女の子とダンスさえありゃ他は全部デタラメでも映画は出来る! 映画ってこんなデタラメで良いんだと感動さえ覚える一本だった。