ドンバスもたいへん映画『ウクライナから平和を叫ぶ』感想文
一本の映画としては案外あっさりした旅行記のような作りで物足りなさを感じるところもないでもないが、でもドンバスの風景とかドンバス住民の声なんてまず日本の主流メディアには(ネットも含めて)流れないから、今観る価値は非常にありありな作品だと思います。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
一本の映画としては案外あっさりした旅行記のような作りで物足りなさを感じるところもないでもないが、でもドンバスの風景とかドンバス住民の声なんてまず日本の主流メディアには(ネットも含めて)流れないから、今観る価値は非常にありありな作品だと思います。
だいぶ嫌いな映画でしたし自分のことも嫌いになったので相当嫌な映画体験でした。
こういう社会派残酷寓話みたいなやつは今のヨーロッパ映画界にやたらウケるらしい。面白かったけど少しだけまたかぁとは思った。
オリンピック映画なんかレニ・リーフェンシュタールのやつぐらいしか見たことはないが、これは相当独特で挑戦的なオリンピック公式映画だったんじゃないかと思う。
この現代で奴隷労働なんてとつい思ってしまいますが漁船奴隷は遠い世界の話でもないらしいのでこういうのは見ておくといいと思います。
ストーリーはそれほど凝ったものではないし映像も凡庸、演出も大して気合いの入ったものには見えないが、ソ連を生きた大御所監督の作だけあって「あの頃」の迫真性があったと思う。
ウクライナ映画なんかそもそも本数が入ってこないので観た記憶が全然ないが映画がそんなに作られていないというわけではなくむしろかなりレベルが高いことがこの二本でよくわかったので、今後もウクライナ映画の輸入、よろしくお願いします。
妖しくて滑稽でエロくてグロいがその本質は案外切実な人間ドラマというわけでなかなか食えないオリジナルな映画であることは間違いない。
本当にあった入管こわい話。だが本当にこわいのは入管ではなく日本という国だった!
すごい楽しいすごい哀しいすごい面白い。そりゃ探そうと思えば難点なんかいくらでもあるでしょうけど探す気をなくさせる映画だった。