新興郊外住宅地怪談映画『ビバリウム』感想文
画面が綺麗だから高級品っぽく見えますけどそれは劇中の住宅地同様にハリボテで中身は駄菓子だと思います。昔ながらの駄菓子SF。おもしろかった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
画面が綺麗だから高級品っぽく見えますけどそれは劇中の住宅地同様にハリボテで中身は駄菓子だと思います。昔ながらの駄菓子SF。おもしろかった。
日本の映画館でブラックスプロイテーション映画の文脈を踏まえてない観客と一緒に観たら笑い声が起きなくて結構キツイ感じなると思うので配信でよかったなと思った。俺も踏まえてないのでそんな笑わなかったし。
「あの藤原竜也に今度は爆弾が埋め込まれる…!」的な特報が面白かったし藤原竜也がでけぇ木箱を突き破って出てきて「連絡もできずにすいません!」って言う予告編も面白かったのでそういう面白いやつだとしか思えなかったわけですが…。
いわゆるひとつの『バグダッド・カフェ』もの。フィンランド旅行に激行きたくなって高級薬膳中華を激食いたくなる中高年向け雑誌の旅行特集みたいなミカ・カウリスマキ監督作。
あまりにも安いがあまりにも誠実なバラエティ人情喜劇っぷりにちょっとだけジーンとさせられる。
こういうのを観ると50年以上前に『プレイタイム』を撮ったジャック・タチの天才っぷりガチすぎるだろって思うよな。別に『天国にちがいない』を貶す意味で言ってるんじゃなくて。
生前葬のような映画だな。軽妙洒脱なブルース・ダーン生前葬。そう見れば良い映画だったと思う。
ブルース・ウィリスの出ている『デッドリースポーン』と『デッドリースポーン2』と『エイリアン』と『エイリアン2』と『遊星からの物体X』と『リバイアサン』と『ミスト』の廉価版。面白そうでしょ? これで面白そうと思えないならそれはもうあなたが悪いです。
できないことを無理にやらずにできることだけを可能な限り面白く撮る姿勢にプロの矜持を感じる英国発の心霊ドキュメンタリーZoom編。
マリックの家にみんなで集まって焼酎とか飲みながら適当に観るようなホームビデオ系映画。こんなん映画館で見せられてこっちはどう反応すればいいんだ。