田舎糞やべぇ映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』感想文
『ひなぎく』風の自由な文体で綴られた『悪魔のいけにえ』である。嘘だと思われると嫌なのでである口調を採用してしまう。それぐらい『ひなぎく』と『悪魔のいけにえ』のまさに悪魔合体である。衝撃。困惑。大好き。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
『ひなぎく』風の自由な文体で綴られた『悪魔のいけにえ』である。嘘だと思われると嫌なのでである口調を採用してしまう。それぐらい『ひなぎく』と『悪魔のいけにえ』のまさに悪魔合体である。衝撃。困惑。大好き。
一筋縄ではいかない瀬々敬久の叙述トリック搭載型ミステリーにして反ミステリー。一見重くてむずかしい映画っぽいですが片岡礼子の艶姿とか佐藤浩市のまさかの勇姿にビンビンさせられたりする見所いっぱいの大サービス映画です。
参ったな! どうしよう! 『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督最新作とのことですが! うーんこれは! これはかなり厳しいんじゃないかな! 俺は厳しかったです!
変に北九州監禁殺人事件の映画と言わず園子温の新作とだけ言ってくれればよかったのに。その思想を首肯することは全然できないけれど、それならもう少し素直に観れてたよ。もう少し、良い映画だなって思いながら
B級オモシロとB級人生賛歌だけで構成されている上に台風の時に興味本位で避難指示地域に入ったり増水した河川を見に行ったりするとワニに食われるから絶対にやってはいけないというありがたい教訓まで得られるB的に完璧な87分だった。最高。
ナカモトフィルムという自主映画ユニットの新作二本立て。ナカモト映画は前に『DEAD COP』だけ観たことがあるが、そんなに面白くないところも含めて自主映画っぽい自主映画でなんとなく好感触、今回の『いけにえマン』『はらわたマン』も自主全開でなんか良かったです。続けて観たらちょっと感動しました。いやマジで。
自由のために速度を求める二人の前に立ちはだかるのが速度を拒絶することで自由を得ようとするアーミッシュ、というのはなんだか図式的というか説教臭いと思ったが、ともあれさり気ない風刺もよく効いたなかなか面白い映画だった。
現実が野蛮な時にフィクションの野蛮は本当に不利。野蛮系映画作家には苦しい時代よね。この野蛮に単純にうおおおおおおってギン勃ちできるぐらい、現実の方が理性的になってほしいものです。
いや本当に良い映画だった。アングラ界隈の『この世界の片隅に』ではないかと思う。人の作品を挙げて褒める失礼もわかってはいるが思ってしまったので。
監督が若い人なのでネット依存を安易に悪いものとしない。そのイタさを叩きつけながらも前に進むためには必要な時もあるっていう風に捉える。たぶんリアルなアメリカン中学事情も興味ぶかい良い現代ティーン映画でした。