さらば香港ノワール映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』感想文

香港ノワール斜陽の時代に打ち上げられた大花火。「これが最期の香港ノワール!」との宣言が画面から聞こえてくるような大熱作でした!

全夢中年男性現る映画『ドリーム・シナリオ』感想文

登場人物の誰にも感情移入をさせない濃いめのブラックユーモアとシュールな展開が製作アリ・アスターのバックアップを得て炸裂しつつニコラス・ケイジの放つ中年の悲哀と愚かしさに切なくもなる、『アメリカン・ビューティー』のふしぎ版というようなユニーク作。おもしろかったがすげーイヤなこと思い出した。

文化は国境を越える映画『ボルテスV レガシー』感想文

洗練と引き換えに欧米の映画が失ってしまったアツさがここにはある。人々の分断などやすやすと乗り越える文化のパワーがここにはある。そんなに面白くはないが、これは実に得がたい体験のできる映画であると断言したいッ!

面白すぎるだろ映画『帰ってきたドラゴン 2Kリマスター完全版』+『夢物語』感想文

ぶっちゃけ映画館で観る映画としては素材が限界超えかもしれないが、内容が滅法おもしろいのでそんなことは途中からどうでもよくなってしまう!とにかくおもしろい映画だ!

平安オカルト探偵映画『陰陽師0』感想文

画面の中に「これは現実ではない。が、たしかに存在する」と感じられる世界を構築することがしっかりとできているので、これは伝奇・オカルト映画の秀作。それさえあれば良いんだよこの手の映画は。

【未体験ゾーン2024】4週目の感想文(『COME TRUE/カム・トゥルー 戦慄の催眠実験』)

悪夢のような、というか悪夢そのものの映画だが、だからこそつまらない現実を忘れさせてくれるその悪夢にいつまでもうなされていたくなる、俺にとってはそんな映画でありましたね。激押し。

ジョー・ダンテの『ムービー・オージー』を観たという思い出

こんなシロモノの感想を書いてもしょうがないんじゃないかという気もするのだが今後日本の映画館で上映される可能性はまず無いと思われるので、一応観た人間の一人として記録に残しておくかという気になった。

遊びで壁を乗り越えろ映画『ペルリンプスと秘密の森』感想文

あれなんだかこれは前にも観たことがあるような気がするぞなんだっけほらイメフォーでやってたブラジルのアートアニメのあぁそうだあれあれ『父を探して』、あの映画にセンスが似ているなと思ったら他でもないその監督アレ・アブレウの新作がこの『ペルリンプスと秘密の森』なのであった。これまたすばらしい作品。