その現実って本当に現実なんですか映画『レミニセンス』感想文
現実逃避と懐古をよいものとして描くなかなか斬新で挑戦的なディストピアSF。売れないと思うので全力で支持したい。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
現実逃避と懐古をよいものとして描くなかなか斬新で挑戦的なディストピアSF。売れないと思うので全力で支持したい。
このDIY映画がすごい2021大賞受賞完全決定。観ろ。
これで世界が変わるぞって本気で思えることは実際に世界を変えることよりも楽しくて気持ちいいんじゃないだろうか。だからこれは創作に携わる人の理想の一日の映画なんだと思ったな。
現実世界がつらく感じたらルーニー・テューンズみたいに自由に遊んじゃえばいいじゃない。ルーニー・テューンズはプロの芸人集団なので客を泣かせなんか決してしないが俺は2回泣いたよ。
まさかこんな形で『ゼイリブ』精神を受け継ぐ映画が現れるとは思わなんだ。俺の中ではそれだけでこの映画を推すに充分です。偉大なる『ゼイリブ』の価値がわかるクリエイターなんか信頼するしかないでしょうが!
とにかくこれだけ言える。すごい映画だ。そしてヴィン・ディーゼルの乳首は決して透けない映画である。
どうやって撮ったんだろうっていう場面が口外不可の後半に結構あってこれはなかなかマジカルな映像体験。キラキラ映画的なトキメキ感のあるSF(すこし・ふしぎ)映画って感じです。
こうまでバカスカとネタバレしろとか本気でツッコンでこいと言わんばかりの超展開で挑発されればそれは当然感想吐き出しの形で買うわけだが勝つためにはノーネタバレ、ノーツッコミで行くしかないでしょうが!
開拓のノスタルジーと夢の残骸を拾い集めて「近い将来からのたより」よろしく末端開拓民の痛みや衰退を詩的に表現した映画という感じかもしれない。
監督とマックス・リヒターの目論見通りぐっすり眠ったので気持ちよかったがどんな内容だったかは基本的にわからないという斬新な映画である。